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2005年03月27日

フジ子・ヘミング ソロリサイタル

本日、ザ・シンフォニーホールで開催されたフジ子さんのソロリサイタルに行ってまいりました。

前回、尼崎のアルカイックホールのソロリサイタルの際、花束などを渡している方がいて、フジ子さんはそれがO.Kな方だと分かり、今回の席は通路側で前方の席だったので、プレゼントとメッセージカードを持参することにしました。花束は他のファンの方がたくさん渡すだろうし、何が良いかなとずっと考えたのですが、フジ子さんの「運命の力」という本にジャガイモのおみおつけ(味噌汁)が大好きと書いてあったので、私の地元対馬の「あおさ」という海草の乾物(味噌汁に入れるとすごく美味しい)を贈ることにしました。ベジタリアンのフジ子さんもこれなら大丈夫かとは思ったけど、ちょっと変だったかな?

今回のリサイタルは一部でショパンを、二部でドビュッシー、ラヴェル、リストを演奏するという形でした。

開演予定時間を10分ほど過ぎた頃にフジ子さん登場。今日はベージュにグリーンの模様の入ったパンツスーツでした。でも普通のスーツじゃなくて、彼女独特のアレンジが加わったものです。肩にはネコのような白と黒のふわふわした飾りが付いていました。カッコよかったです。

第一部では先日のクラシックオブザイヤー受賞の際にも弾いたノクターンをはじめ、「別れの曲」、「革命」など有名な曲をたくさん弾いてくださいました。

「別れの曲」の時、なんだか分からないけど感動して涙が出てきました。すると、隣に座っていた私の母ぐらいの年齢の女性も泣いていました。

「革命」や「英雄」もすごく迫力がありぞくぞくしました。「英雄」の時は後半部分でフジ子さんの左足が力強くリズムをとっているというか、フラメンコの時のステップのように力強くダンダンと地面を踏んでる音もして、激しかったです。

第一部で最初の2曲を弾き終わった後、フジ子さんが突然退場されました。会場がちょっとどよめいたのですが、お客さんが数人入ってきました。その後すぐにフジ子さんが戻られて演奏再開。これもフジ子さんの著書「運命の力」で「遅刻したお客さんを締め出すホールが多いけど、私のコンサートにはせっかく来てくれたのだから入ってもらうわ」って書いてあったので、遅刻したお客さんへの配慮があったのかなと私なりに想像しました。

第一部が終わった後、20分間の休憩。私がトイレを済ませて席に戻った時、隣に座っていた女性に「フジ子さんのコンサートは良くいらっしゃるの?」と話しかけられました。フジ子さんのピアノを聴いて泣いたもの同士で、フジ子さんの話題で盛り上がりました。彼女はフジ子さんのピアノを聴いていると、今までの生きてきた中での思い出とかが頭の中を駆け巡るのだそうです。私も前回のソロリサイタルのときはそうだったなあと思い出しました。

それから第二部。衣装を変えてフジ子さん登場。クロのパンツに白のトップス、シースルーの黒のロングカーディガンでした。トップスの襟はセーラー服のように背中まであって、独特のデザインでした。

「沈める寺」「月の光」「亡き王女のためのパヴァーヌ」と私の好きな曲ばかり。その後リストの曲を6曲演奏されました。

今回は、ステージに向かって左側の席だったので、彼女の手の動きがすごく良く見えました。そしてピアノの練習を始めたこともあり、音楽を楽しむのはもちろんなのですが、手の動きにもすごく注目していました。すると、リストの曲には右手と左手を交差させて弾く場面が多いという事が分かりました。今まで右手で弾いていると思っていたメロディーのいくつかは左手が弾いてたんだと分かり、かなり驚きました。昔、ウッチャンが槙原ノリユキのマネをするコントがあったけど、あれぐらい右手も左手も忙しい。それなのにあの滑らかなメロディー。すごすぎました。フジ子先生、勉強になりました。

中でも「パガニーニによる大練習曲 第6番 イ短調 S.141-6「主題と変奏」」という曲。タイトルも長いが、曲も長かった。しかも内容が濃い。どんな曲だったかは上手く説明できませんが、とにかくすごすぎて、ただただ感動。左足の足踏み付きでした。「ラ・カンパネラ」並みの感動をもらいました。

そしてラストの曲「ラ・カンパネラ」。最近たくさんCDやiPodで聴いてて泣く回数も減ってきてたのだけど、やはり生演奏は胸にこみ上げてくるものがありました。楽譜を見て最初のさわりだけ弾いてみて、こんなに跳躍の激しい曲弾ける人なんていないよって思ってたけど、実際にフジ子さんが目の前でそれをやってるんですよね。すごく小刻みに離れた鍵盤の間を右手がすごいスピードで動き、それでいて滑らかな音を奏でているのを見て、たくさん練習を積まれたのだろうなあとしみじみ思いました。何度聴いても感動します。

で、です。私の今日の目的。プレゼントとカードをフジ子さんに渡して直接「ありがとう」を伝える事。

前回のアルカイックホールで「ラ・カンパネラ」が終わり、フジ子さんのお辞儀が終わった後、皆さん花束を持ってステージに駆け寄って行ってたのですよね。で、今回もスタンバイしてちょっと様子を見たら、何人か花束持って立ち上がっていたので、「今だ」と思いプレゼントを入れた紙袋を持ってステージ脇に小走りで駆け寄ったのです。

そしたら、なぜか私だけ、係員の方に捕まっちゃったんです。なんでー??がく〜(落胆した顔)他の方はちゃんと渡せてるのに。どうしよう。そう思った時、なんと、フジ子さんが私のいる方まで歩いてきてくださって「いいのよ。」っておっしゃったんです。ぴかぴか(新しい)それで、私のプレゼントを受け取ってくださり、握手までしてくださいました。暖かい手。泣きそうだったけど、頑張って「ありがとうございました」と伝える事ができました。

それから、フジ子さん、なんと3曲も弾いてくださいました。(MC一切なしのコンサートですが、アンコールの時だけフジ子さん自ら曲紹介をしてくださいます。声が聞ける唯一のチャンスなんです。)モーツァルトの「トルコ行進曲」、ブラームスの「ハンガリー舞曲」などポピュラーな曲ばかりでした。とても楽しいリズムで温かい音色でした。それと先ほどの心遣いが嬉しくて涙が止まりませんでした。

リサイタル終了。7時開演で終わった時は9時半頃。2時間以上も難しい曲を立て続けに弾かれたフジ子さんのパワーには脱帽です。

今回は前回と比べ、手が見える位置から鑑賞できた事、ピアノの練習を実際にしている事など私の置かれた環境がだいぶ違ったので、音楽にどっぷり漬かるというよりは、楽しく勉強させてもらったという感じでした。

そして、私をピアノの世界に連れ戻してくれたフジ子さんに直接感謝の気持ちを伝える事ができました。それを受け止めてくださったフジ子さんがますます好きになりました。

すごく良い気分で帰ろうとした所、先ほどの係員にまた捕まり、叱られてしまいました。ふらふらザ・シンフォニーホールの決まりでは演奏者に花束やプレゼントを渡す行為は禁じられているそうです。どうしても渡したいなら出待ちしてくれと言われました。

フジ子さんに何か迷惑をかけたのかなあ。もしそうだったら、大変申し訳ない。
クラシックコンサートを鑑賞するルールみたいなのがあるのかな、ああいう立派なホールだと。私の勉強不足だったのかな。フジ子さんの優しさに甘えてしまってたのかな。反省。

でも、今回、私は自分の言葉で「ありがとう」が伝えられたし、他にも私のような気持ちの方はたくさんいらっしゃると思うので、ステージ後プレゼントを渡すという行為はコレで最後にしようと思います。

<追伸>
対馬特産の「あおさ」はフジ子さんのお口に合いますでしょうか...
posted by スミゴルフ at 02:22| 大阪 ☁| Comment(9) | TrackBack(1) | 思い出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すごい! すばらしい経験をされましたね。スミゴルフさんのブログを読むたび、フジ子さんのお人柄のよさに感動します。

プレゼントを渡したのはスミゴルフさんだけじゃなかったんですよね? なのになんでひとりだけ怒られなきゃいけなかったんでしょう。でも、受け取っていただけてよかったですね。

しばらく感動に浸ってしあわせな気分でいられますね。わたしも機会があればぜひフジ子さんのリサイタルに行きたいです。
Posted by 里緒 at 2005年03月27日 11:27
フジ子さんのお人柄がよく伺えますね。
僕もいつか彼女の魂の音色を聴きに行きたいです。
CDやDVDだけでもあれだけ感動できるのだから、生で聴くと本当に素晴らしいんでしょうね。
Posted by ビリー at 2005年03月27日 14:05
あのね、私、スミゴルフさんを見ましたよ。
私の座席は2階の後部だったので、しっかり見ましたよ・・。
フジ子さんが寄ってきてくれましたね。そうなのよ!フジ子さんはファンからの贈物は必ず受け取って握手して下さるのよ。よかったね。2階から見てた人たちは皆、ハラハラしたのよ。手渡せて握手してもらえたので、わぁ、よかったね〜〜って拍手したわよ。
スミゴルフさんは紙袋だったことが係員を緊張させたのかもしれないですね。
でも、フジ子さんが「いいわよ」っておっしゃったんですから、いいんです!

東京の演奏会場ではかなり厳しいです。(テロ対策もあるみたいですが)
でも、終わった後も注意するなんてコトはやりすぎですね。

私は北海道(!)から駆け付けた友人と一緒だったのです。ここまで来たら行こうか、ってね、楽屋口で待ちましたが、今回のシンフォニーホールでの係員の対応については、ぉぉ厳しいな、と思いました。結局ただお見送りしただけでした・・。フジ子さんはニコニコしてたけどね。

最初の2曲でフジ子さんが一旦舞台袖に退かれた理由はスミゴルフさんのお考えの通りだと聞いてます。「あおさ」を差し上げたスミゴルフさんのお気持はきっと通じてると思いますよ。
ふわふわのお手てだった?
優しくて輝くようなお顔だった?

さ、これで、また練習の意欲がわきますね。
Posted by byonbyon at 2005年03月27日 20:20
 フジ子さんと握手なんてとても羨ましいです。母は数回目のコンサートで私は初めてでしたが、また是非行きたくなりました。親戚が2人も入院してお見舞いのため26日は駄目になりましたが、幸い今日28日に行くことができました。スミゴルフさんの日記を拝見して、フジ子さんがプレゼントを受取るシーンを期待していたのですが、今日は誰も渡さなかったみたいです。残念。次のシンフォニーホールでのコンサートが楽しみです。
Posted by 平田 at 2005年03月28日 21:02
里緒さん
フジ子さんのピアノってなんだか心に染み渡ってきます。人によると思いますが、私の場合、涙が出てきて、でその後すごくすっきりした気分になるんです。機会があれば是非生演奏を聴いてみてください。

ビリーさん
フジ子さんのCDで感動されたんですね。それなら、是非ソロリサイタルに行ってください(笑)。CDを数枚買うのを我慢すればいけます!それくらいの価値があります。

byonbyonさん
byonbyonnさんのコメントでかなり救われました。
>紙袋だったことが係員を緊張させたのかもしれないですね
なるほど、そうですよね。彼もフジ子さんを守るために必死だったんですよね。

2階席でそんなことがあったとは露知らず、フジ子さんにメロメロでした(笑)。
手は柔らかかったですよ。練習頑張ります。

でも、いらっしゃったのなら、是非お会いしたかったなあ。


平田さん
26日、同じホールにいらっしゃるのだとばかり思っていました。親戚の方の具合が早く良くなると良いですね。
私も、また機会があれば是非行きたいです。

今回のリサイタルではプログラムがきちんと作られていて(前回はワープロで打ったものが一枚だったのですが)、モノクロで素敵な写真が使われていたので額に入れてピアノの側に飾ろうかと思っています。
Posted by スミゴルフ at 2005年03月28日 22:02
はじめまして。
今日私も運良く追加公演に行くことができました。
今回が初めてのコンサートでしたが、
以前からCDを聴いたりテレビで演奏を聴いたりする
機会があって、生で聴いてみたいとずっと
思っていたのでとても嬉しかったです。

私もフジ子さんのピアノは心にジーンときて
いつも感動して涙があふれてきます。



Posted by めいぷる at 2005年03月28日 23:09
めいぷるさん、はじめまして。
コンサート行けたんですね!良かったですよねえ(うっとり)。

彼女のピアノはどうしてこんなにも心に響くのでしょうね。そして感動して泣いた後、心がすっきりするのも不思議です。

Posted by スミゴルフ at 2005年03月29日 00:14
スミゴルフさん、ほんとうに貴重な体験でうらやましい限りです!!私のときは武道館の3階でとてもそんな余裕はありませんでした〜。
また機会があれば、是非是非コンサートに行ってみたいと思ってます。やっぱりコンサートに行くとピアノのやる気が、むむんと出ますね。
Posted by tolkine at 2005年03月30日 00:48
tolkineさん
今回は近かったので、指の動きとか、ちょっとしたしぐさとかをみるのに忙しくて(笑)、音楽ももちろん楽しめたんですが、情報量が多すぎた気もします。
前回は、2階席からだったので、指とかは全然見えなくて、フジ子さんの声も聞こえにくかったけど、ピアノの音色に漂う事に専念できました。
近くても遠くてもそれぞれに楽しめますね。
tolkineさんが次回行く時は、今度は近い席だと良いですね。
Posted by スミゴルフ at 2005年03月30日 18:23
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